トンカツ。
東京食肉市場まつりに行って来た。品川は港南の肉市場で開かれる年に一回のお肉イベントである。市場内の各卸業者から直接買える数少ない機会だからなのか、午前中にもかかわらず、会場は大盛況。しゃぶしゃぶ、銘柄豚のとんかつなどが味わえる、無料試食コーナーは長蛇の列だ。今年は仙台牛が一押しなのか、どこの業者も「仙台黒毛和牛」ののぼりを立て、高級ステーキ肉、しゃぶしゃぶ用肉、焼き肉用カルビなどを熱心に売り込んでくる。確かに市価よりも2〜3割は安いそれら高級肉にも心惹かれるモノはあるのだが、我々は、せっかく肉市場にきたからには普段買えないような代物をと探し回った。唯一、内臓、臓物を扱っている業者を見つけたが、ラインナップは凡庸だ。仕方なく、牛モツを1kg買って帰ろうとしたとき、その隣に「豚テール」との見慣れない文字が。豚のしっぽなのだろうが、細かくぶつ切りにされてパックされている。おじさんに、食べ方を聞くと、「けんちん汁にするとうまいよ」とのこと。もちろんこれも購入。そのほかに、銘柄豚ロースのかたまり肉が1kg1000円という激安価格だったので、銘柄豚って何だよ！という思いはあったものの、豚肉食いとしては迷わず購入。
「豚テール」は今度のお楽しみとして、今日はロース塊を使って、大好物、とんかつを作った。普通スーパーで売ってるトンカツ用ロース肉ってぺらっぺらでイマイチ肉のうまさを味わうことができない。トンカツ専門店で食べるようなボリューム満点のとんかつが作りたくて、ロース塊肉を2.5cm位の厚切りカットで揚げてみた。150℃くらいから揚げはじめ、6〜7分で170℃を越えたころで揚げ終わり。切ってみると中心部分がうっすらピンクの絶妙な揚げ具合。う、うまい〜。このくらいの厚みがないと、肉のジューシーさは味わえない。今日も幸せを噛みしめました。
