なんか突然しょっつる鍋が食べたくなってしまった。
なんていうと、日ごろからよく食べているようだが、実は一度たりとも食べたことがない。
「しょっつる鍋」という言葉の響きからのみの欲求である。
知ってることといえば、ハタハタが入っていて、秋田の魚醤である「しょっつる」で味付けした鍋という、とても心もとない情報だけだ。
そんなときは、ネット。
しょっつるで味付けした出汁に、はたはた、白菜などの野菜を入れて火が通ったら食す、と、大体わかっていた情報以上の物は得られず。
肝心なときに役にたたんなネットは。
ただ、よく考えれば、鍋のレシピなんてそんなものかもしれない。
とりあえず、作ってみよう。
昆布でとった出汁に酒を少し加えて、しょっつるを、といきたいところだが、そんなものはないので、ナンプラーで代用。少し醤油も入れとくか。
ん〜、においがエスニックっぽい。
そこに、はたはた、白菜、ねぎ、きのこ類、油揚げ等々を入れて、火を通す。
食べてみるが、…これがしょっつる鍋なのか？
まあ、一番重要なしょっつるが入らなくていいのかという疑問は残るが、こんなものなんだろう。
もう少したって、はたはたが「ぶりっこ」と呼ばれるねとねとした卵を持つようになるとまた違う味わいにはなるのだろうが、たびたび食べたい鍋ではないわいな。
