初めて彼女がウチに来た時にごちそうした料理がこの「ツナサラダ」とミートソーススパゲッティだった。ツナサラダといっても、ちぎったレタスを敷き詰めた真ん中にツナ缶の中身をのせただけで、ミートソーススパゲッティも「壁の穴」の缶詰を茹でたスパゲッティにかけただけのものだった。今考えるととても料理とは言えないが、当時のボクとしてはかなり奮発した手料理だった。「壁の穴」の缶詰なんて「マ・マー」やなんかの缶詰の3〜4倍の値段したんたぜ。サラダだって葉っぱだけじゃなくてシーチキン入りだぜ。とはいってもそんなもの、料理好きの彼女からしたらちゃんちゃらおかしいものだったんだろうな。その時は何も言わずに食べてたけど。
だから今でもツナサラダを作ると「あ、得意料理登場」とからかわれる始末。
