鰻や秋刀魚の蒲焼きは聞いたことあるが、鰯の蒲焼きとは恐れ入りやした。
蒲焼きと言うよりはむしろ照り焼きではないかといったら、どう違うのかと問われたが、即答できなかったのでとりあえず蒲焼きで。
う〜ん、確かに蒲焼きと照り焼き、どう違うんだろうか。
作り方もそんなに変わらない気がする。
醤油とみりんなどで作った調味料をつけながら焼いてゆく。
基本的にはその作り方は「照り焼き」である。
おそらく、その違いは食材の見た目にある。
元々「蒲焼き」とは江戸時代に鰻をぶつ切りにし、串刺しにして焼いたものをその見た目から「蒲焼き」といった。
その後、現在のような、鰻を割いて照り焼きにする料理法が考案され、これを蒲焼きというようになったらしい。
鰻から派生して、穴子や秋刀魚、どじょうなど、長めの魚を割いてタレをつけて焼いていくものは、照り焼きの部類の中でもとくに、蒲焼きと称すのではないか。
とすると、鰯はどうだろう。
長いといえば、長い。
微妙である。
